お墓は人類が生まれた頃から有ったと思われますが、地域性・宗教観により形は違っていると思います。
しかし、死者に対する慈しみの心は太古の時代から現代そして未来まで、普遍的なモノだと思います。
先日、日本でのお墓の起源の講演会が有りましたので報告させて頂きます。
石塔の起源 ~~~あるお墓・墓地・埋葬の研究家O氏の講演会より~~~
「お墓とは、死後人間は魂魄(霊と遺骸)となりますが、その遺骸を土に帰す装置であります。
墓石は、古事記に出てくる千引石(ちびきいし)が、元になっています。
千引石とは、イザナギノ命(みこと)が、死んだイザナミノ命を追いかけて黄泉の国へ行く話からきています。
イザナギノ命が見てはいけないと言うイザナミノ命の姿を見てしまい逃げようとするイザナギノ命がイザナミノ命を振り払う為に置いた石の事で有ります。
ここでイザナギノ命とイザナミノ命は、石を隔てて会話をしています。
つまり現世と黄泉の国のとで会話がされているわけです。お墓は、黄泉の国(根の国)の入り口で有ります。」
~~~以上~~~
その後、仏教の伝来により現在の形になったと思われます。
昔の石塔を見ると時代ごとに形が違い、その年代を知ることが出来ます。
そして現在は、宗派にとらわれない形も増えてまいりました。